「ArchLinuxのインストール」の版間の差分
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=== カーネルとエディタのインストール === | === カーネルとエディタのインストール === | ||
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− | pacman -S nano</syntaxhighlight> | ||
=== タイムゾーンの設定 === | === タイムゾーンの設定 === |
2019年11月14日 (木) 10:29時点における版
イメージのダウンロード
先ずは「Arch Linux JP Project」をブラウザで開きます。
以下の画面が表示されるので、右上の「ダウンロード」をクリックします。
「HTTP で直接ダウンロード (推奨)」の日本のサーバーから適当なサーバーをクリックします。
ディレクトリの内容が表示されたら「*.iso」ファイルをクリックして、ダウンロードします。
USBの作成
今回はインストールメディアにUSBメモリを使用しました。
- ISOファイルをUSBに展開する
適切な表現かどうかはおいといて…ISOファイルをUSBに展開する。
私の場合、WindowsPCでツールを使用した。ツールは「Rufus」を使用しました。
(手元にツールが無いので説明は割愛します…ググってください…すみません…) - Lattepandaに差し込む
USBポートが3つあるのはありがたい(他2つにはキーボードとマウスをつなぐ)
UEFIの設定確認
インストールを開始する前に、UEFIの設定を確認します。
Latttepamda起動時に「Deleteキー」を連打して、UEFIのメニューに入ります。
セキュアブートの無効化
セキュアブートはLinuxの世界ではまだ一般的では無いと思うので、セキュアブートを使用しない方向でインストールしていきます。
UEFIメニューで「Security」を選択します。
「Security」画面で「Secure Boot Menu」を選択します。
「Secure Boot Menu」画面で「Secure Boot」が「Disabled」になっていることを確認します。
「Disabled」になっていない場合は、「Disabled」に変更します
(画面見づらくてスミマセン…)
ファーストブートの無効化とブートデバイスの順番
ファーストブートとブートデバイスの設定を確認します。
画面上部のメニューから「Boot」を選択します。
「Boot」画面中程の「Fast Boot」が「Disabled」になっていることを確認します。
「Disabled」になっていない場合は、「Disabled」に変更します
次に「起動順」の確認です。
「Boot」画面下部の「Boot Option Priorities」の順番で、「Boot Option #1」にUSBメモリーが来るように設定します。
(画面はUSBを刺さずに取ったので、USBメモリが表示されていません…スミマセン)
保存して起動
最後に「F4」キーを押して、保存してメニューを終了させます。
USBから起動
UEFIのメニューを終了すると、起動が始まります。
起動すると、以下の画面が表示されます。
この画面で「Arch Linux archiso x86_64 UEFI USB」を選択します。
しばらく真っ黒な画面が続きますが、根気よく待ち続けます…。
しばらくすると、以下の画面が表示されます。
この状態はいわゆる「ライブ起動(インストール無しで起動)」の状態です。
この状態から、インストールしていきます。
インストール
キーボード設定
今の状態は「英字キーボード」になっています。
英字キーボードを使用している人はそのままでも良いですが、日本語キーボードを使用してい人は記号の入力で手間取るので、日本語キーボードに切り替えます。
以下のコマンドで選択できるキーボードの一覧を表示することが出来ます…(一覧見たからなんなんだって感じですが…)。
ls /usr/share/kbd/keymaps/**/*.map.gz
キーボードのロードは以下のコマンドを実行します。
loadkeys jp106
UEFIかどうか確認
LattapnadaはネイティブUEFIなのでこの作業は不要です…。
ls /sys/firmware/efi/efivars
このコマンドでnot foundにならなければ「UEFI」で起動されています。
パーティション作成
以下の手順はまっさらなHDDにインストールする手順になっちゃってます。
パーティションが作成済みの場合は、パーティションを削除してから作業してください。
まず、以下のコマンドでデバイス名を確認します。
fdisk -l
こんな感じで、表示されます。(ちょっと表示が違うかもです…)
ディスク /dev/mmcblk0: 64 GiB, 68719476736 バイト, 134217728 セクタ
ディスク型式: HARDDISK
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
大概「/dev/mmcblk0」になっているかと思います。
以下のコマンドで「/dev/mmcblk0」にパーティションを作成していきます。
fdisk /dev/mmcblk0
「fdisk」コマンドは対話型で起動します。
操作の一覧は「m」で見ることが出来ます。
Command (m for help): m
Help:
DOS (MBR)
a toggle a bootable flag
b edit nested BSD disklabel
c toggle the dos compatibility flag
Generic
d delete a partition
F list free unpartitioned space
l list known partition types
n add a new partition
p print the partition table
t change a partition type
v verify the partition table
i print information about a partition
Misc
m print this menu
u change display/entry units
x extra functionality (experts only)
Script
I load disk layout from sfdisk script file
O dump disk layout to sfdisk script file
Save & Exit
w write table to disk and exit
q quit without saving changes
Create a new label
g create a new empty GPT partition table
G create a new empty SGI (IRIX) partition table
o create a new empty DOS partition table
s create a new empty Sun partition table
今後主流になる可能性が高いGPTでパーティションテーブルを作成します。
GPTでパーティションテーブルを作成する場合は「g」を入力します。
Command (m for help): g
Created a new GPT disklabel (GUID: 2FA51CB3-DEF4-6645-9B9B-26EA9C143903).
次にパーティションを作成していきます。
Windowsの場合はこだわりが無い限り、パーティション分割はしないものですが…
Linuxでは普通にパーティション分割します。
以下のパーティション分割は、初心者向けになっています。
こだわりがある方は、自由に分割して良いかと思います。
今回は以下のパーティション作成します。
- /dev/mmcblk0p1
- EFI用パーティション(512MByte)
- /dev/mmcblk0p2
- システム用パーティション(64GByte - 512MByte - 4GByte)
- /dev/mmcblk0p3
- スワップ用パーティション(4GByte)
まず、UEFI用のパーティションを512MByteで作成します。
パーティションの作成は「n」で行います。
Command (m for help): n
Partition number (1-128, default 1):
First sector (2048-134217694, default 2048):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-134217694, default 134217694): +512M
Created a new partition 2 of type 'Linux filesystem' and of size 512 MiB.
次に、システム用パーティションを「残りの容量 - 4GByte」で作成します。
Command (m for help): n
Partition number (1,3-128, default 2):
First sector (1050624-134217694, default 1050624):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (1050624-134217694, default 134217694): -4G
Created a new partition 1 of type 'Linux filesystem' and of size 59.5 GiB.
最後に、スワップ用パーティションを4GByteで作成します。
Command (m for help): n
Partition number (3-128, default 3):
First sector (125829120-134217694, default 125829120):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (125829120-134217694, default 134217694):
Created a new partition 3 of type 'Linux filesystem' and of size 4 GiB.
それぞれの目的に合わせてパーティションタイプを設定します。
設定できるパーティションタイプは「l」で確認することが出来ます。
リストから抜ける場合は「q」を押します。
「/dev/mmcblk0p1」はUEFI用パーティションなので、「EFI System」を設定します。
パーティションタイプの設定は「t」で行います。
Command (m for help): t
Partition number (1-3, default 3): 1
Partition type (type L to list all types): 1
Changed type of partition 'Linux filesystem' to 'EFI System'.
「/dev/mmcblk0p3」はスワップ用パーティションなので、「Linux swap」を設定します。
Command (m for help): t
Partition number (1-3, default 3): 3
Partition type (type L to list all types): 19
Changed type of partition 'Linux filesystem' to 'Linux swap'.
「/dev/mmcblk0p2」を設定していませんが、デフォルトで「Linux File System」なので特に変更しません。
最後に、これまで設定した内容をHDDに書き込みます。
HDDへの書き込みは「w」で行います。
Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
フォーマット
各パーティションを利用できるようにするために、フォーマットしていきます。
使用目的によって、フォーマットのやり方が異なります。
UEFI領域のフォーマットは、以下のコマンドで、FAT32にフォーマットします。
mkfs.fat -F32 /dev/mmcblk0p1
システム領域は以下のコマンドで、ext4にフォーマットします。
mkfs.ext4 /dev/mmcblk0p2
スワップ領域は以下のコマンドで、swap領域に設定します。
mkswap /dev/mmcblk0p3
swapon /dev/mmcblk0p3
マウント
フォーマットが終わったら、HDDをマウントします。
ここはAcrhLinuxのインストールガイドに則り、以下のコマンドで「/mnt」にマウントします。
mount /dev/mmcblk0p2 /mnt
UEFI領域は「/mnt/boot」にマウントします。
mkdir /mnt/boot
mount /dev/mmcblk0p1 /mnt/boot
システムクロックの設定
よくわからないのですが…www
システムクロックの設定をします。
(ntpを使用するように設定しているのかな?)
timedatectl set-ntp true
ミラーサイトの設定
「/etc/pacman.d/mirrorlist」を編集して、ミラーサイトを設定します。
どうやらデフォルトで「nano」が入っているようなので、nanoで編集します
nano /etc/pacman.d/mirrorlist
すごい量が表示されるかと思います。
日本のミラーサイトは3つ登録されていますので、それを最上位(ファイルの先頭)に移動します。
プロキシが必要なら設定
プロキシ配下でインストールしている場合は、ここでプロキシの設定をしておきます。
以下のコマンドで、プロキシの環境変数を設定します。
export HTTP_PROXY=[userid]:[password]@[host]:[port]
export HTTPS_PROXY=[userid]:[password]@[host]:[port]
export http_proxy=[userid]:[password]@[host]:[port]
export https_proxy=[userid]:[password]@[host]:[port]
[userid][password][host][port]はそれぞれ、実際の値に置き換えてください。
パスワードやユーザーIDに「@」が含まれる場合は「%40」に置き換えます。
(その他記号も置き換える必要があります。詳しくはググってください)
ベースシステムのインストール
ようやくインストールです。
以下のコマンドを実行して、HDDにArchLinuxをインストールしてください。
pacstrap /mnt base base-devel
システム設定
fstabの作成
以下のコマンドを実行して、システム起動時のパーティションマウントを設定します。
genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab
この作業で、再起動後「/dev/mmcblk0p2」がルートディレクトリになります。
一時的にルートディレクトリを変更
この後の設定のために、ルートディレクトリを変更します。
arch-chroot /mnt
カーネルとエディタのインストール
以下のコマンドを実行して、エディタをインストールします。
pacman -S nano
タイムゾーンの設定
以下のコマンドを実行して、タイムゾーンを設定します。
ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
hwclock --systohc --utc
ロケールの設定
「/etc/locale.gen」を編集して、利用するロケールを選択します。
「nano」で「/etc/locale.gen」を開いて、「en_US.UTF-8 UTF-8」と「ja_JP.UTF-8 UTF-8」をコメントアウトします。
nano /etc/locale.gen
編集後、以下のコマンドを実行して、ロケール等を反映します。
locale-gen
echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf
echo KEYMAP=jp106 > /etc/vconsole.conf
ホストネームの設定
以下のコマンドを実行して、ホストネームを設定します。
echo [hostname] > /etc/hostname
[hostname]は実際に合わせて置き換えてください。
また、以下の様に「hosts」ファイルを編集します。
nano /etc/hosts
内容は以下のとおりです。
127.0.0.1 localhost
::1 localhost
127.0.1.1 [hostname].localdomain [hostname]
rootパスワードの変更
rootアカウントのパスワードを変更します。
passwd
マイクロコードのインストール
LattepandはIntelのCPUを使用しているので、以下のコマンドを実行してマイクロコードをインストールします。
pacman -S intel-ucode
GRUBのインストール
以下のコマンドを実行して、GRUBブートローダーとEFIブートマネージャーをインストールします。
pacman -S grub
pacman -S efibootmgr
また、以下のコマンドでArchLinuxをGRUBに登録します。
grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot --bootloader-id=boot
(bootlorder-idをbootに修正しました)
以下のコマンドを実行して、GRUBの設定ファイルを生成します。
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
chrootから抜ける
chroot内の作業が終わりましたので、以下のコマンドで抜けます。
exit
アンマウント
「fstab」に設定済みなので、再起動後は「/mnt」のマウントが不要になります。
なので、「/mnt」を、以下のコマンドでアンマウントします。
(と言っても、再起動した時点でアンマウントされるのですが…)
umount -R /mnt
再起動
USBメモリを外したいので、再起動と言いつつ以下のコマンドでシャットダウンします。
shutdown -h now
USBメモリの取り外しと起動
シャットダウンしたら、USBの取り外します。
電源ボタンを押して、Lattepandaを起動します。
ログイン
ログイン画面が表示されたらログインします。
ユーザーIDは「root」で、パスワードはインストールで設定したパスワードです。
ネットワークの有効化
デフォルトではネットワークが自動で起動しないようになっています。
ネットワークを自動で有効になるように設定します。
先ずは以下のコマンドを実行してNICのデバイス名を取得します。
ip a
こんなふうに表示されるかと思います。
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s20u4: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 00:e0:4c:36:be:7f brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.56.11/24 brd 192.168.11.255 scope global enp0s20u4
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 scope global dynamic mngtmpaddr
valid_lft 86391sec preferred_lft 14391sec
inet6 fe80::2e0:4cff:fe36:be7f/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever
3: wlan0: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000
link/ether 18:bb:26:a9:a1:0e brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
「lo」じゃないほうがデバイス名です(この場合「enp0s20u4」です)。
そしたら以下のコマンドで、定義ファイルを作成します。
nano /etc/systemd/network/enp0s20u4.network
ファイルの中身は以下のとおりです。
【DHCPの場合】
[Math]
Name=enp0s20u4
[Network]
DHCP=ipv4
DNS=8.8.8.8
DNS=8.8.4.4
【固定IPの場合】
[Math]
Name=enp0s20u4
[Network]
Address=192.168.56.11/24
Gateway=192.168.56.1
DNS=8.8.8.8
DNS=8.8.4.4
設定が完了したらsystemd-networkdとsystemd-resolvedを起動&有効化します。
systemctl start systemd-networkd
systemctl start systemd-resolved
systemctl enable systemd-networkd
systemctl enable systemd-resolved
参考サイト
インストールガイド - ArchWiki
ArchLinuxのインストール(3つのブート方式ごとの設定) - Qiita
パーティショニング - ArchWiki
Arch LinuxをVirtualBox上にインストール - Qiita
VirtualBox の UEFI で Ubuntu が起動しない - mattintosh note