「MiniDLNAのインストール」の版間の差分

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「notify_interval」も「10」とかに設定しているサイトをよく見かけますが…そんなに即時反映させる必要があるのか疑問です。デフォルトの895秒(約15分)で良いかと思います。
 
「notify_interval」も「10」とかに設定しているサイトをよく見かけますが…そんなに即時反映させる必要があるのか疑問です。デフォルトの895秒(約15分)で良いかと思います。
 
サブディレクトリで管理している場合は、サービスの再起動が手っ取り早いです。やり方は後述します。
 
サブディレクトリで管理している場合は、サービスの再起動が手っ取り早いです。やり方は後述します。
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この状態で起動すると、ワーニングが発生します。inotifyの監視ファイル数が少なく設定されているためです。以下のコマンドを実行して、inotifyの設定ファイルを開きます。
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{{bc|# nano /etc/sysctl.conf}}
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そして以下の行を追記します。
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<syntaxhighlight lang="bash">#increase inotify max watchs per user for local minidlna
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fs.inotify.max_user_watches=100000</syntaxhighlight>
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「100000」という数字も適切に見直してください。1つのディレクトリにサブディレクトリを作らず、10万ファイルも動画を格納するのであればこれで良いですが…
  
 
== サービスの起動 ==
 
== サービスの起動 ==
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{{bc|http://[miniDLNAを起動しているマシンのIPアドレス]:8200}}
 
{{bc|http://[miniDLNAを起動しているマシンのIPアドレス]:8200}}
 
ポート番号を変更している場合は、それに合わせて8200の値を変更してください。
 
ポート番号を変更している場合は、それに合わせて8200の値を変更してください。
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以下のような画面が表示されれば起動されています。
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[[ファイル:MiniDLNA 1.jpg|miniDLNA稼働確認画面|500px]]
  
 
== inotifyの設定について② ==
 
== inotifyの設定について② ==
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前述したように動画ファイルをサブディレクトリで管理している場合、inotifyの設定をyesにしてもDB更新をしてくれません。なので、サービスの再起動を自動ですることによって、1日1回DBの更新を行うようにします。
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1日1回の更新はsystemdのtimerを使用して実現します。
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=== serviceファイルの作成 ===
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まず、serviceファイルを作成します。内容はminiDLNAサービスの再起動です。以下のコマンドを実行してエディタを起動します。
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{{bc|# nano /etc/systemd/system/minidlna_restart.service}}
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ファイルの内容を以下の通りです。
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<syntaxhighlight lang="bash">[Unit]
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    Description=miniDLNA restart
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[Service]
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    Type=simple
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    ExecStart=systemctl restart minidlna</syntaxhighlight>
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ひとまず以下のコマンドを実行して上記サービスが問題なく起動することを確認します。
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{{bc|# systemctl start minidlna-restart
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# systemctl status minidlna-restart}}
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ログの部分に「minidlna_restart.service: Succeeded」と表示されていればOKです。
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=== timerファイルの作成 ===
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次にTimerファイルを作成します。以下のコマンドを実行してエディタを起動します。
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{{bc|# nano /etc/systemd/system/minidlna_restart.timer}}
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ファイルの内容は以下の通りです。
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<syntaxhighlight lang="bash">[Unit]
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    Description=miniDLNA restart timer
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[Timer]
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    OnCalendar=*-*-* 04:30:00
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[Install]
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    WantedBy=timers.target</syntaxhighlight>
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上記サンプルは午前4:30に再起動をする設定にしています。必要に応じて「OnCalendar」を適切な設定に変更してください。
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最後にtimerを起動します。
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{{bc|# systemctl start minidlna-restart.timer
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# systemctl status minidlna-restart.timer}}
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「Active: active (waiting)」と表示されていればOKです。あとは、起動予定時間まで待ってみて以下のコマンドで指定した時刻に起動しているか確認してください。
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{{bc|# systemctl status minidlna-restart.timer}}
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== クライアントからの接続 ==
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ここまで来たらPS4なりタブレットなりスマホから、適切なアプリで設定してください。miniDLNAを起動しているマシンのIPアドレスを設定すればOKなはずです。
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詳細については、各アプリの説明を参照してください。
  
 
==注記==
 
==注記==
 
<references />
 
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2022年11月10日 (木) 16:54時点における最新版

長年悩んでいた「miniDLNAのDB更新されない」がひとまずの結論に至ったので手順を上げたいと思います。

インストール前に…

定石通り以下のコマンドをまず流します。

# apt update
# apt upgrade

miniDLNAのインストール

以下のコマンドを実行してminiDLANをインストールします。

# apt install minidlna

miniDLNAの基本設定

「/etc/minidlna.conf」が設定ファイルとなるので以下のコマンドを実行してファイルをエディタで開きます

# nano /etc/minidlna.conf

基本的な修正箇所は「media_dir」の1箇所だけです。例えば、動画ファイルを保存しているディレクトリが「/home/user/Videos」であった場合は以下のように修正します。

media_dir=V,/home/user/Videos

「=」直後の「V」はビデオファイルを置くディレクトリという意味です。

inotifyの設定について①

他のサイトにて「inotify=yes」「notify_interval=10」など設定するようにと指示しているところが多いです。しかし、反映されずに悩んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。この原因は「inotify」の仕様にあります。

「inotify」は基本的にサブディレクトリに対応していません[1]。つまり、基本設定に記載したサンプル「Videos」ディレクトリに直接動画ファイルを置いている場合は、inotifyの設定が有効となりますが、サブディレクトリを作成して管理している場合は無効となります。 というわけで…もし、サブディレクトリを使用しないで管理している場合は「基本設定」に追加で以下を設定します。

inotify=yes
notify_interval=895

「notify_interval」も「10」とかに設定しているサイトをよく見かけますが…そんなに即時反映させる必要があるのか疑問です。デフォルトの895秒(約15分)で良いかと思います。 サブディレクトリで管理している場合は、サービスの再起動が手っ取り早いです。やり方は後述します。

この状態で起動すると、ワーニングが発生します。inotifyの監視ファイル数が少なく設定されているためです。以下のコマンドを実行して、inotifyの設定ファイルを開きます。

# nano /etc/sysctl.conf

そして以下の行を追記します。

#increase inotify max watchs per user for local minidlna
fs.inotify.max_user_watches=100000

「100000」という数字も適切に見直してください。1つのディレクトリにサブディレクトリを作らず、10万ファイルも動画を格納するのであればこれで良いですが…

サービスの起動

サービスの起動方法は、ほかのサービスと同様に以下のコマンドで行います。

# systemctl start minidlna

起動確認

他のPCやスマホから以下のURLにアクセスしてみてください。

http://[miniDLNAを起動しているマシンのIPアドレス]:8200

ポート番号を変更している場合は、それに合わせて8200の値を変更してください。 以下のような画面が表示されれば起動されています。

miniDLNA稼働確認画面

inotifyの設定について②

前述したように動画ファイルをサブディレクトリで管理している場合、inotifyの設定をyesにしてもDB更新をしてくれません。なので、サービスの再起動を自動ですることによって、1日1回DBの更新を行うようにします。

1日1回の更新はsystemdのtimerを使用して実現します。

serviceファイルの作成

まず、serviceファイルを作成します。内容はminiDLNAサービスの再起動です。以下のコマンドを実行してエディタを起動します。

# nano /etc/systemd/system/minidlna_restart.service

ファイルの内容を以下の通りです。

[Unit]
    Description=miniDLNA restart

[Service]
    Type=simple
    ExecStart=systemctl restart minidlna

ひとまず以下のコマンドを実行して上記サービスが問題なく起動することを確認します。

# systemctl start minidlna-restart
# systemctl status minidlna-restart

ログの部分に「minidlna_restart.service: Succeeded」と表示されていればOKです。

timerファイルの作成

次にTimerファイルを作成します。以下のコマンドを実行してエディタを起動します。

# nano /etc/systemd/system/minidlna_restart.timer

ファイルの内容は以下の通りです。

[Unit]
    Description=miniDLNA restart timer

[Timer]
    OnCalendar=*-*-* 04:30:00

[Install]
    WantedBy=timers.target

上記サンプルは午前4:30に再起動をする設定にしています。必要に応じて「OnCalendar」を適切な設定に変更してください。

最後にtimerを起動します。

# systemctl start minidlna-restart.timer
# systemctl status minidlna-restart.timer

「Active: active (waiting)」と表示されていればOKです。あとは、起動予定時間まで待ってみて以下のコマンドで指定した時刻に起動しているか確認してください。

# systemctl status minidlna-restart.timer

クライアントからの接続

ここまで来たらPS4なりタブレットなりスマホから、適切なアプリで設定してください。miniDLNAを起動しているマシンのIPアドレスを設定すればOKなはずです。

詳細については、各アプリの説明を参照してください。

注記