7,414 バイト追加,
2019年7月22日 (月) 12:49 色々事情がありまして…Dropboxを動作させるユーザーIDとSambaで共有するためのユーザーIDは同一のものにしようとしています。<br/>
また、PC(Windows10)及びRaspbianと共有することが前提となっています。<br/>
そこらあたり前提の手順となっておりますが、ご了承ください。
= Sambaのインストール =
以下のコマンドを実行して、Sambaをインストールします。
<syntaxhighlight lang="bash">pacman -S samba</syntaxhighlight>
上記でインストールしても設定ファイルが作成されないようです…。<br/>
なので、下記コマンドで設定ファイル「smb.conf」をダウンロードします。
<syntaxhighlight lang="bash">wget "https://git.samba.org/samba.git/?p=samba.git;a=blob_plain;f=examples/smb.conf.default;hb=HEAD" -O /etc/samba/smb.conf</syntaxhighlight>
※wgetがインストールされていない場合は「pacman -S wget」でインストールしてください。
= 設定 =
ここからが難題です…。<br/>
Sambaですが汎用性が高いからか、設定が非常に煩雑?です…。<br/>
細かいところまで手が届くと言えばそうなのですが…家で適当に使用するにはオーバースペックな感じを受けます…。<br/>
そこで、できるだけ最小限の設定を目指します。
「nano」等のエディタで「/etc/samba/smb.conf」を開きます。
== ログの出力先 ==
はじめに…参考サイトにも書かれていますがログの出力先を、一般的な場所に変更します。
変更前
<syntaxhighlight lang="bash">log file = /usr/local/samba/var/log.%m</syntaxhighlight>
変更後
<syntaxhighlight lang="bash">log file = /var/log/samba/%m.log</syntaxhighlight>
== とりあえず書いてある通りに設定してみる ==
=== ワークグループの設定 ===
「workgroup」に「WORKGROUP」を設定します。
=== ホームディレクトリの設定 ===
「valid users = %S」だけ書かれていないので追記します。
<syntaxhighlight lang="bash">[homes]
comment = Home Directories
browseable = no
writable = yes
valid users = %S</syntaxhighlight>
ちなみに…「%S」ですが、ユーザーIDが入るようです。<br/>
で「valid users」は許可するユーザーなので…<br/>
みんな許可するってことになるかと思います。
=== サービスの起動 ===
以下のコマンドで2つのサービスを起動します。
<syntaxhighlight lang="bash">systemctl start smb
systemctl start nmb</syntaxhighlight>
== ユーザーの追加 ==
Sambaに接続するためのユーザーを追加します。
Sambaで利用するユーザーはArchLinuxのユーザーとして登録されている必要があります。<br/>
今回は「dropbox-test」というユーザーを追加してみます。
=== ArchLinuxにユーザーを追加 ===
まず、ArchLinuxにユーザーを追加します。
<syntaxhighlight lang="bash">useradd -m dropbox-test</syntaxhighlight>
続けてパスワードを設定します。
<syntaxhighlight lang="bash">passwd dropbox-test</syntaxhighlight>
これで、Smabaのユーザーを登録する準備が整いました。<br/>
=== Sambaにユーザーを追加 ===
引き続き、以下のコマンドでSambaにユーザーを登録します。
<syntaxhighlight lang="bash">pdbedit -a -u dropbox-test</syntaxhighlight>
「-a」はユーザーの追加、「-u」はユーザー名を指定する、という意味です。
登録したときに以下のようなメッセージが表示されれば成功です。
<syntaxhighlight lang="bash">Unix username: dropbox-test
NT username:
Account Flags: [U ]
User SID: S-1-5-21-3457465057-3604410224-1916174006-1000
Primary Group SID: S-1-5-21-3457465057-3604410224-1916174006-513
Full Name:
Home Directory: \\archlinux\dropbox-test
HomeDir Drive:
Logon Script:
Profile Path: \\archlinux\dropbox-test\profile
Domain: ARCHLINUX
Account desc:
Workstations:
Munged dial:
Logon time: 0
Logoff time: 木, 07 2月 2036 00:06:39 JST
Kickoff time: 木, 07 2月 2036 00:06:39 JST
Password last set: 金, 05 7月 2019 14:51:27 JST
Password can change: 金, 05 7月 2019 14:51:27 JST
Password must change: never
Last bad password : 0
Bad password count : 0
Logon hours : FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF</syntaxhighlight>
= 接続 =
== Windowsの場合 ==
ホームディレクトリの設定しかしていませんが…Windowsから接続してみます。<br/>
エクスプローラーのアドレス欄に、サーバーのIPアドレスを入力します。<br/>
すると、以下の様にIDとパスワードを聞かれます。<br/>
(画面がWindows10では無いですが…)<br/>
[[ファイル:archlinux-samba-001.png | 400px]]
Samba用に登録したユーザーIDとパスワードを入力します。<br/>
ログインすると、ユーザーIDと同じ名前の共有フォルダがあるかと思います。
入れれば成功です。念のため、ファイルやディレクトリの作成・削除をしてみてください。
== Linuxの場合 ==
=== コマンド接続 ===
クライアント側で以下のコマンドを実行します。
<syntaxhighlight lang="bash">mkdir /mnt/Homes
mount.cifs -o username=[userid],password=[password],iocharset=utf8,rw,vers=3.0 //[ip address]/Homes /mnt/Homes</syntaxhighlight>
=== 起動時接続 ===
「nano」等のエディタで「/etc/fstab」を以下の行を追記します。
<syntaxhighlight lang="bash">//[ip address]/Homes /mnt/Homes cifs username=[userid],password=[password],iocharset=utf8,rw,x-systemd.automount,_netdev,vers=3.0 0 2</syntaxhighlight>
= 任意のディレクトリを共有 =
今度は任意のディレクトリを共有してみます。<br/>
共有するディレクトリは「/mnt/Dropbox」ですwww。<br/>
ドロップボックスのディレクトリを共有します。
== 共有ディレクトリの作成 ==
まぁ書くほどのことは無いですが…
<syntaxhighlight lang="bash">mkdir /mnt/Dropbox</syntaxhighlight>
でディレクトリを作成します。<br/>
また、所有者を以下のコマンドで「dropbox-test」に変更します。
<syntaxhighlight lang="bash">chown dropbox-test:dropbox-test /mnt/Dropbox</syntaxhighlight>
== 共有設定 ==
先ほどと同じく「/etc/samba/smb.conf」を編集していきます。<br/>
ファイルの最後に以下を追記します。
<syntaxhighlight lang="bash">[Dropbox]
comment = Dropbox Directory
path = /mnt/Dropbox
writable = yes
valid users = dropbox-test</syntaxhighlight>
== サービスの読み込み直し ==
以下のコマンドで読み込み直します。
<syntaxhighlight lang="bash">systemctl reload smb
systemctl reload nmb</syntaxhighlight>
以上で、接続すると見れるかと思います。
= 参考サイト =
[https://wiki.archlinux.jp/index.php/Samba Samba - ArchWiki]<br/>
[http://www.samba.gr.jp/doc/samba2.0_and_linux.html 日本Sambaユーザ会 - SambaによるWindowsファイルサーバ構築]<br/>
[[Category:ArchLinux]]
[[Category:Samba]]