「ArchLinuxのインストール」の版間の差分

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= イメージのダウンロード =
+
== イメージのダウンロード ==
 
先ずは「[https://www.archlinux.jp/ Arch Linux JP Project]」をブラウザで開きます。<br/>
 
先ずは「[https://www.archlinux.jp/ Arch Linux JP Project]」をブラウザで開きます。<br/>
 
以下の画面が表示されるので、右上の「ダウンロード」をクリックします。<br/>
 
以下の画面が表示されるので、右上の「ダウンロード」をクリックします。<br/>
12行目: 12行目:
 
[[ファイル:archlinux-install-003.png | 400px]]
 
[[ファイル:archlinux-install-003.png | 400px]]
  
= USBの作成 =
+
== USBの作成 ==
 
今回はインストールメディアにUSBメモリを使用しました。
 
今回はインストールメディアにUSBメモリを使用しました。
 
# ISOファイルをUSBに展開する<br/>適切な表現かどうかはおいといて…ISOファイルをUSBに展開する。<br/>私の場合、WindowsPCでツールを使用した。ツールは「Rufus」を使用しました。<br/>(手元にツールが無いので説明は割愛します…ググってください…すみません…)<br/><br/>
 
# ISOファイルをUSBに展開する<br/>適切な表現かどうかはおいといて…ISOファイルをUSBに展開する。<br/>私の場合、WindowsPCでツールを使用した。ツールは「Rufus」を使用しました。<br/>(手元にツールが無いので説明は割愛します…ググってください…すみません…)<br/><br/>
 
# Lattepandaに差し込む<br/>USBポートが3つあるのはありがたい(他2つにはキーボードとマウスをつなぐ)
 
# Lattepandaに差し込む<br/>USBポートが3つあるのはありがたい(他2つにはキーボードとマウスをつなぐ)
  
= UEFIの設定確認 =
+
== UEFIの設定確認 ==
 
インストールを開始する前に、UEFIの設定を確認します。<br/>
 
インストールを開始する前に、UEFIの設定を確認します。<br/>
 
Latttepamda起動時に「Deleteキー」を連打して、UEFIのメニューに入ります。<br/>
 
Latttepamda起動時に「Deleteキー」を連打して、UEFIのメニューに入ります。<br/>
  
== セキュアブートの無効化 ==
+
=== セキュアブートの無効化 ===
 
セキュアブートはLinuxの世界ではまだ一般的では無いと思うので、セキュアブートを使用しない方向でインストールしていきます。<br/>
 
セキュアブートはLinuxの世界ではまだ一般的では無いと思うので、セキュアブートを使用しない方向でインストールしていきます。<br/>
 
UEFIメニューで「Security」を選択します。<br/>
 
UEFIメニューで「Security」を選択します。<br/>
37行目: 37行目:
  
  
== ファーストブートの無効化とブートデバイスの順番 ==
+
=== ファーストブートの無効化とブートデバイスの順番 ===
 
ファーストブートとブートデバイスの設定を確認します。<br/>
 
ファーストブートとブートデバイスの設定を確認します。<br/>
 
画面上部のメニューから「Boot」を選択します。<br/>
 
画面上部のメニューから「Boot」を選択します。<br/>
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== 保存して起動 ==
+
=== 保存して起動 ===
 
最後に「F4」キーを押して、保存してメニューを終了させます。
 
最後に「F4」キーを押して、保存してメニューを終了させます。
  
  
= USBから起動 =
+
== USBから起動 ==
 
UEFIのメニューを終了すると、起動が始まります。<br/>
 
UEFIのメニューを終了すると、起動が始まります。<br/>
 
起動すると、以下の画面が表示されます。<br/>
 
起動すると、以下の画面が表示されます。<br/>
66行目: 66行目:
 
この状態から、インストールしていきます。
 
この状態から、インストールしていきます。
  
= インストール =
+
== インストール ==
== キーボード設定 ==
+
=== キーボード設定 ===
 
今の状態は「英字キーボード」になっています。<br/>
 
今の状態は「英字キーボード」になっています。<br/>
 
英字キーボードを使用している人はそのままでも良いですが、日本語キーボードを使用してい人は記号の入力で手間取るので、日本語キーボードに切り替えます。<br/>
 
英字キーボードを使用している人はそのままでも良いですが、日本語キーボードを使用してい人は記号の入力で手間取るので、日本語キーボードに切り替えます。<br/>
76行目: 76行目:
 
<syntaxhighlight lang="bash">loadkeys jp106</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">loadkeys jp106</syntaxhighlight>
  
== UEFIかどうか確認 ==
+
=== UEFIかどうか確認 ===
 
LattapnadaはネイティブUEFIなのでこの作業は不要です…。
 
LattapnadaはネイティブUEFIなのでこの作業は不要です…。
 
<syntaxhighlight lang="bash">ls /sys/firmware/efi/efivars</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">ls /sys/firmware/efi/efivars</syntaxhighlight>
 
このコマンドでnot foundにならなければ「UEFI」で起動されています。
 
このコマンドでnot foundにならなければ「UEFI」で起動されています。
  
== パーティション作成 ==
+
=== パーティション作成 ===
 
以下の手順はまっさらなHDDにインストールする手順になっちゃってます。<br/>
 
以下の手順はまっさらなHDDにインストールする手順になっちゃってます。<br/>
 
パーティションが作成済みの場合は、パーティションを削除してから作業してください。<br/>
 
パーティションが作成済みの場合は、パーティションを削除してから作業してください。<br/>
90行目: 90行目:
  
 
こんな感じで、表示されます。(ちょっと表示が違うかもです…)
 
こんな感じで、表示されます。(ちょっと表示が違うかもです…)
<syntaxhighlight lang="bash">ディスク /dev/mmcblk0: 64 GiB, 68719476736 バイト, 134217728 セクタ
+
<syntaxhighlight lang="text">ディスク /dev/mmcblk0: 64 GiB, 68719476736 バイト, 134217728 セクタ
 
ディスク型式: HARDDISK         
 
ディスク型式: HARDDISK         
 
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
 
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
104行目: 104行目:
 
「fdisk」コマンドは対話型で起動します。<br/>
 
「fdisk」コマンドは対話型で起動します。<br/>
 
操作の一覧は「m」で見ることが出来ます。<br/>
 
操作の一覧は「m」で見ることが出来ます。<br/>
<syntaxhighlight lang="bash">Command (m for help): m
+
<syntaxhighlight lang="text">Command (m for help): m
  
 
Help:
 
Help:
146行目: 146行目:
 
今後主流になる可能性が高いGPTでパーティションテーブルを作成します。<br/>
 
今後主流になる可能性が高いGPTでパーティションテーブルを作成します。<br/>
 
GPTでパーティションテーブルを作成する場合は「g」を入力します。<br/>
 
GPTでパーティションテーブルを作成する場合は「g」を入力します。<br/>
<syntaxhighlight lang="bash">Command (m for help): g
+
<syntaxhighlight lang="text">Command (m for help): g
  
 
Created a new GPT disklabel (GUID: 2FA51CB3-DEF4-6645-9B9B-26EA9C143903).</syntaxhighlight>
 
Created a new GPT disklabel (GUID: 2FA51CB3-DEF4-6645-9B9B-26EA9C143903).</syntaxhighlight>
170行目: 170行目:
 
まず、UEFI用のパーティションを512MByteで作成します。<br/>
 
まず、UEFI用のパーティションを512MByteで作成します。<br/>
 
パーティションの作成は「n」で行います。
 
パーティションの作成は「n」で行います。
<syntaxhighlight lang="bash">Command (m for help): n
+
<syntaxhighlight lang="text">Command (m for help): n
 
Partition number (1-128, default 1):
 
Partition number (1-128, default 1):
 
First sector (2048-134217694, default 2048):  
 
First sector (2048-134217694, default 2048):  
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次に、システム用パーティションを「残りの容量 - 4GByte」で作成します。
 
次に、システム用パーティションを「残りの容量 - 4GByte」で作成します。
<syntaxhighlight lang="bash">Command (m for help): n
+
<syntaxhighlight lang="text">Command (m for help): n
 
Partition number (1,3-128, default 2):  
 
Partition number (1,3-128, default 2):  
 
First sector (1050624-134217694, default 1050624):  
 
First sector (1050624-134217694, default 1050624):  
186行目: 186行目:
  
 
最後に、スワップ用パーティションを4GByteで作成します。
 
最後に、スワップ用パーティションを4GByteで作成します。
<syntaxhighlight lang="bash">Command (m for help): n
+
<syntaxhighlight lang="text">Command (m for help): n
 
Partition number (3-128, default 3):  
 
Partition number (3-128, default 3):  
 
First sector (125829120-134217694, default 125829120):  
 
First sector (125829120-134217694, default 125829120):  
200行目: 200行目:
 
「/dev/mmcblk0p1」はUEFI用パーティションなので、「EFI System」を設定します。<br/>
 
「/dev/mmcblk0p1」はUEFI用パーティションなので、「EFI System」を設定します。<br/>
 
パーティションタイプの設定は「t」で行います。
 
パーティションタイプの設定は「t」で行います。
<syntaxhighlight lang="bash">Command (m for help): t
+
<syntaxhighlight lang="text">Command (m for help): t
 
Partition number (1-3, default 3): 1
 
Partition number (1-3, default 3): 1
 
Partition type (type L to list all types): 1
 
Partition type (type L to list all types): 1
207行目: 207行目:
  
 
「/dev/mmcblk0p3」はスワップ用パーティションなので、「Linux swap」を設定します。
 
「/dev/mmcblk0p3」はスワップ用パーティションなので、「Linux swap」を設定します。
<syntaxhighlight lang="bash">Command (m for help): t
+
<syntaxhighlight lang="text">Command (m for help): t
 
Partition number (1-3, default 3): 3
 
Partition number (1-3, default 3): 3
 
Partition type (type L to list all types): 19
 
Partition type (type L to list all types): 19
217行目: 217行目:
 
最後に、これまで設定した内容をHDDに書き込みます。<br/>
 
最後に、これまで設定した内容をHDDに書き込みます。<br/>
 
HDDへの書き込みは「w」で行います。
 
HDDへの書き込みは「w」で行います。
<syntaxhighlight lang="bash">Command (m for help): w
+
<syntaxhighlight lang="text">Command (m for help): w
 
The partition table has been altered.
 
The partition table has been altered.
 
Calling ioctl() to re-read partition table.
 
Calling ioctl() to re-read partition table.
 
Syncing disks.</syntaxhighlight>
 
Syncing disks.</syntaxhighlight>
  
== フォーマット ==
+
=== フォーマット ===
 
各パーティションを利用できるようにするために、フォーマットしていきます。<br/>
 
各パーティションを利用できるようにするために、フォーマットしていきます。<br/>
 
使用目的によって、フォーマットのやり方が異なります。
 
使用目的によって、フォーマットのやり方が異なります。
236行目: 236行目:
 
swapon /dev/mmcblk0p3</syntaxhighlight>
 
swapon /dev/mmcblk0p3</syntaxhighlight>
  
== マウント ==
+
=== マウント ===
 
フォーマットが終わったら、HDDをマウントします。<br/>
 
フォーマットが終わったら、HDDをマウントします。<br/>
 
ここはAcrhLinuxのインストールガイドに則り、以下のコマンドで「/mnt」にマウントします。
 
ここはAcrhLinuxのインストールガイドに則り、以下のコマンドで「/mnt」にマウントします。
245行目: 245行目:
 
mount /dev/mmcblk0p1 /mnt/boot</syntaxhighlight>
 
mount /dev/mmcblk0p1 /mnt/boot</syntaxhighlight>
  
== システムクロックの設定 ==
+
=== システムクロックの設定 ===
 
よくわからないのですが…www<br/>
 
よくわからないのですが…www<br/>
 
システムクロックの設定をします。<br/>
 
システムクロックの設定をします。<br/>
252行目: 252行目:
  
  
== ミラーサイトの設定 ==
+
=== ミラーサイトの設定 ===
 
「/etc/pacman.d/mirrorlist」を編集して、ミラーサイトを設定します。<br/>
 
「/etc/pacman.d/mirrorlist」を編集して、ミラーサイトを設定します。<br/>
 
どうやらデフォルトで「nano」が入っているようなので、nanoで編集します<br/>
 
どうやらデフォルトで「nano」が入っているようなので、nanoで編集します<br/>
261行目: 261行目:
  
  
== プロキシが必要なら設定 ==
+
=== プロキシが必要なら設定 ===
 
プロキシ配下でインストールしている場合は、ここでプロキシの設定をしておきます。<br/>
 
プロキシ配下でインストールしている場合は、ここでプロキシの設定をしておきます。<br/>
 
以下のコマンドで、プロキシの環境変数を設定します。<br/>
 
以下のコマンドで、プロキシの環境変数を設定します。<br/>
272行目: 272行目:
 
(その他記号も置き換える必要があります。詳しくはググってください)
 
(その他記号も置き換える必要があります。詳しくはググってください)
  
== ベースシステムのインストール ==
+
=== ベースシステムのインストール ===
 
ようやくインストールです。<br/>
 
ようやくインストールです。<br/>
 
以下のコマンドを実行して、HDDにArchLinuxをインストールしてください。
 
以下のコマンドを実行して、HDDにArchLinuxをインストールしてください。
<syntaxhighlight lang="bash">pacstrap /mnt base base-devel</syntaxhighlight>
+
<syntaxhighlight lang="bash">pacstrap /mnt base linux linux-firmware</syntaxhighlight>
  
= システム設定 =
+
==== エラーになった場合 ====
== fstabの作成 ==
+
リポジトリのキーが古い場合、pacstrapでエラーになることがあります。<br/>
 +
(特に古いisoを使用している場合だと思います)
 +
 
 +
 
 +
その場合以下のコマンドを実行して、リポジトリのキーを最新化してからpacstrapしてみてください。
 +
<syntaxhighlight lang="bash">pacman -Sy archlinux-keyring</syntaxhighlight>
 +
 
 +
== システム設定 ==
 +
=== fstabの作成 ===
 
以下のコマンドを実行して、システム起動時のパーティションマウントを設定します。
 
以下のコマンドを実行して、システム起動時のパーティションマウントを設定します。
 
<syntaxhighlight lang="bash">genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab</syntaxhighlight>
 
この作業で、再起動後「/dev/mmcblk0p2」がルートディレクトリになります。
 
この作業で、再起動後「/dev/mmcblk0p2」がルートディレクトリになります。
  
== 一時的にルートディレクトリを変更 ==
+
=== 一時的にルートディレクトリを変更 ===
 
この後の設定のために、ルートディレクトリを変更します。
 
この後の設定のために、ルートディレクトリを変更します。
 
<syntaxhighlight lang="bash">arch-chroot /mnt</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">arch-chroot /mnt</syntaxhighlight>
  
== タイムゾーンの設定 ==
+
=== エディタのインストール ===
 +
以下のコマンドを実行して、エディタをインストールします。
 +
<syntaxhighlight lang="bash">pacman -S nano</syntaxhighlight>
 +
 
 +
=== タイムゾーンの設定 ===
 
以下のコマンドを実行して、タイムゾーンを設定します。
 
以下のコマンドを実行して、タイムゾーンを設定します。
 
<syntaxhighlight lang="bash">ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
 
<syntaxhighlight lang="bash">ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
 
hwclock --systohc --utc</syntaxhighlight>
 
hwclock --systohc --utc</syntaxhighlight>
  
== ロケールの設定 ==
+
=== ロケールの設定 ===
 
「/etc/locale.gen」を編集して、利用するロケールを選択します。<br/>
 
「/etc/locale.gen」を編集して、利用するロケールを選択します。<br/>
 
「nano」で「/etc/locale.gen」を開いて、「en_US.UTF-8 UTF-8」と「ja_JP.UTF-8 UTF-8」をコメントアウトします。
 
「nano」で「/etc/locale.gen」を開いて、「en_US.UTF-8 UTF-8」と「ja_JP.UTF-8 UTF-8」をコメントアウトします。
302行目: 314行目:
 
echo KEYMAP=jp106 > /etc/vconsole.conf</syntaxhighlight>
 
echo KEYMAP=jp106 > /etc/vconsole.conf</syntaxhighlight>
  
== ホストネームの設定 ==
+
=== ホストネームの設定 ===
 
以下のコマンドを実行して、ホストネームを設定します。
 
以下のコマンドを実行して、ホストネームを設定します。
 
<syntaxhighlight lang="bash">echo [hostname] > /etc/hostname</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">echo [hostname] > /etc/hostname</syntaxhighlight>
311行目: 323行目:
  
 
内容は以下のとおりです。
 
内容は以下のとおりです。
<syntaxhighlight lang="bash">127.0.0.1 localhost
+
<syntaxhighlight lang="text">127.0.0.1 localhost
 
::1 localhost
 
::1 localhost
 
127.0.1.1 [hostname].localdomain [hostname]</syntaxhighlight>
 
127.0.1.1 [hostname].localdomain [hostname]</syntaxhighlight>
  
 
+
=== rootパスワードの変更 ===
== rootパスワードの変更 ==
 
 
rootアカウントのパスワードを変更します。
 
rootアカウントのパスワードを変更します。
 
<syntaxhighlight lang="bash">passwd</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">passwd</syntaxhighlight>
  
  
== マイクロコードのインストール ==
+
=== マイクロコードのインストール ===
 
LattepandはIntelのCPUを使用しているので、以下のコマンドを実行してマイクロコードをインストールします。<br/>
 
LattepandはIntelのCPUを使用しているので、以下のコマンドを実行してマイクロコードをインストールします。<br/>
 
<syntaxhighlight lang="bash">pacman -S intel-ucode</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">pacman -S intel-ucode</syntaxhighlight>
  
== GRUBのインストール ==
+
=== GRUBのインストール ===
 
以下のコマンドを実行して、GRUBブートローダーとEFIブートマネージャーをインストールします。
 
以下のコマンドを実行して、GRUBブートローダーとEFIブートマネージャーをインストールします。
 
<syntaxhighlight lang="bash">pacman -S grub
 
<syntaxhighlight lang="bash">pacman -S grub
337行目: 348行目:
 
<syntaxhighlight lang="bash">grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg</syntaxhighlight>
  
== chrootから抜ける ==
+
=== chrootから抜ける ===
 
chroot内の作業が終わりましたので、以下のコマンドで抜けます。
 
chroot内の作業が終わりましたので、以下のコマンドで抜けます。
 
<syntaxhighlight lang="bash">exit</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">exit</syntaxhighlight>
  
== efiファイルのコピー ==
+
=== アンマウント ===
今の状態で再起動すると、UEFIのシェルからファイルを選択する羽目になります。<br/>
 
自動でGRUBが起動するように、以下のコマンドを実行してefiファイルをコピーします。
 
<syntaxhighlight lang="bash">mkdir /mnt/boot/EFI/boot
 
cp /mnt/boot/EFI/ArchLinux/grubx64.efi /mnt/boot/EFI/boot/bootx64,efi</syntaxhighlight>
 
 
 
== アンマウント ==
 
 
「fstab」に設定済みなので、再起動後は「/mnt」のマウントが不要になります。<br/>
 
「fstab」に設定済みなので、再起動後は「/mnt」のマウントが不要になります。<br/>
 
なので、「/mnt」を、以下のコマンドでアンマウントします。<br/>
 
なので、「/mnt」を、以下のコマンドでアンマウントします。<br/>
353行目: 358行目:
 
<syntaxhighlight lang="bash">umount -R /mnt</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">umount -R /mnt</syntaxhighlight>
  
== 再起動 ==
+
=== 再起動 ===
 
USBメモリを外したいので、再起動と言いつつ以下のコマンドでシャットダウンします。
 
USBメモリを外したいので、再起動と言いつつ以下のコマンドでシャットダウンします。
 
<syntaxhighlight lang="bash">shutdown -h now</syntaxhighlight>
 
<syntaxhighlight lang="bash">shutdown -h now</syntaxhighlight>
  
== USBメモリの取り外しと起動 ==
+
=== USBメモリの取り外しと起動 ===
 
シャットダウンしたら、USBの取り外します。<br/>
 
シャットダウンしたら、USBの取り外します。<br/>
 
電源ボタンを押して、Lattepandaを起動します。
 
電源ボタンを押して、Lattepandaを起動します。
  
== ログイン ==
+
=== ログイン ===
 
ログイン画面が表示されたらログインします。<br/>
 
ログイン画面が表示されたらログインします。<br/>
 
ユーザーIDは「root」で、パスワードはインストールで設定したパスワードです。
 
ユーザーIDは「root」で、パスワードはインストールで設定したパスワードです。
  
== ネットワークの有効化 ==
+
=== ネットワークの有効化 ===
 
デフォルトではネットワークが自動で起動しないようになっています。<br/>
 
デフォルトではネットワークが自動で起動しないようになっています。<br/>
 
ネットワークを自動で有効になるように設定します。<br/>
 
ネットワークを自動で有効になるように設定します。<br/>
373行目: 378行目:
  
 
こんなふうに表示されるかと思います。
 
こんなふうに表示されるかと思います。
<syntaxhighlight lang="bash">1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
+
<syntaxhighlight lang="text">1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
 
     link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
 
     link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
 
     inet 127.0.0.1/8 scope host lo
 
     inet 127.0.0.1/8 scope host lo
379行目: 384行目:
 
     inet6 ::1/128 scope host  
 
     inet6 ::1/128 scope host  
 
       valid_lft forever preferred_lft forever
 
       valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
+
2: enp0s20u4: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
     link/ether 08:00:00:00:00:00brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
+
     link/ether 00:e0:4c:36:be:7f brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
     inet 10.0.2.15/24 brd 10.0.2.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
+
     inet 192.168.56.11/24 brd 192.168.11.255 scope global enp0s20u4
       valid_lft 82004sec preferred_lft 82004sec
+
      valid_lft forever preferred_lft forever
     inet6 fe80:0000:0000:0000:0000:0000/64 scope link noprefixroute
+
    inet6 xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 scope global dynamic mngtmpaddr
       valid_lft forever preferred_lft forever</syntaxhighlight>
+
       valid_lft 86391sec preferred_lft 14391sec
「lo」じゃないほうがデバイス名です(この場合「enp0s3」です)。
+
     inet6 fe80::2e0:4cff:fe36:be7f/64 scope link  
 +
       valid_lft forever preferred_lft forever
 +
3: wlan0: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000
 +
    link/ether 18:bb:26:a9:a1:0e brd ff:ff:ff:ff:ff:ff</syntaxhighlight>
 +
「lo」じゃないほうがデバイス名です(この場合「enp0s20u4」です)。
 +
 
 +
そしたら以下のコマンドで、定義ファイルを作成します。
 +
<syntaxhighlight lang="bash">nano /etc/systemd/network/enp0s20u4.network</syntaxhighlight>
 +
 
 +
ファイルの中身は以下のとおりです。
 +
 
 +
 
 +
【DHCPの場合】
 +
<syntaxhighlight lang="text">[Match]
 +
Name=enp0s20u4
 +
 
 +
[Network]
 +
DHCP=ipv4
 +
DNS=8.8.8.8
 +
DNS=8.8.4.4</syntaxhighlight>
 +
 
 +
 
 +
【固定IPの場合】
 +
<syntaxhighlight lang="text">[Match]
 +
Name=enp0s20u4
 +
 
 +
[Network]
 +
Address=192.168.56.11/24
 +
Gateway=192.168.56.1
 +
DNS=8.8.8.8
 +
DNS=8.8.4.4</syntaxhighlight>
 +
 
 +
 
 +
systemd-networkdは「/etc/resolv.conf」を書き直しせず、「/run/systemd/resolve/resolv.con」を書き直します。<br/>
 +
なので、「/etc/resolv.conf」をリネームして、「/etc」に「/run/systemd/resolve/resolv.con」のシンボリックリンクを張ります。<br/>
 +
コマンドは以下の通りです。<syntaxhighlight lang="bash">ln -s /run/systemd/resolve/resolv.conf /etc/resolv.conf</syntaxhighlight>
 +
 
  
NICのデバイス名を取得したら、以下のコマンドを実行します。
+
設定が完了したらsystemd-networkdとsystemd-resolvedを起動&有効化します。
<syntaxhighlight lang="bash">systemctl enable dhcpcd@[interface].service</syntaxhighlight>
+
<syntaxhighlight lang="bash">systemctl start systemd-networkd
[interface]をNICのデバイス名に置き換えてください。
+
systemctl start systemd-resolved
 +
systemctl enable systemd-networkd
 +
systemctl enable systemd-resolved</syntaxhighlight>
  
= 参考サイト =
+
== 参考サイト ==
 
[https://wiki.archlinux.jp/index.php/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89 インストールガイド - ArchWiki]<br/>
 
[https://wiki.archlinux.jp/index.php/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89 インストールガイド - ArchWiki]<br/>
 
[https://qiita.com/Gen_Arch/items/da296b7cbe5d87abc5a4 ArchLinuxのインストール(3つのブート方式ごとの設定) - Qiita]<br/>
 
[https://qiita.com/Gen_Arch/items/da296b7cbe5d87abc5a4 ArchLinuxのインストール(3つのブート方式ごとの設定) - Qiita]<br/>

2020年2月14日 (金) 17:11時点における最新版

イメージのダウンロード

先ずは「Arch Linux JP Project」をブラウザで開きます。
以下の画面が表示されるので、右上の「ダウンロード」をクリックします。
Archlinux-install-001.png


「HTTP で直接ダウンロード (推奨)」の日本のサーバーから適当なサーバーをクリックします。
Archlinux-install-002.png


ディレクトリの内容が表示されたら「*.iso」ファイルをクリックして、ダウンロードします。
Archlinux-install-003.png

USBの作成

今回はインストールメディアにUSBメモリを使用しました。

  1. ISOファイルをUSBに展開する
    適切な表現かどうかはおいといて…ISOファイルをUSBに展開する。
    私の場合、WindowsPCでツールを使用した。ツールは「Rufus」を使用しました。
    (手元にツールが無いので説明は割愛します…ググってください…すみません…)

  2. Lattepandaに差し込む
    USBポートが3つあるのはありがたい(他2つにはキーボードとマウスをつなぐ)

UEFIの設定確認

インストールを開始する前に、UEFIの設定を確認します。
Latttepamda起動時に「Deleteキー」を連打して、UEFIのメニューに入ります。

セキュアブートの無効化

セキュアブートはLinuxの世界ではまだ一般的では無いと思うので、セキュアブートを使用しない方向でインストールしていきます。
UEFIメニューで「Security」を選択します。
Archlinux-install-101.png


「Security」画面で「Secure Boot Menu」を選択します。
Archlinux-install-102.png


「Secure Boot Menu」画面で「Secure Boot」が「Disabled」になっていることを確認します。
「Disabled」になっていない場合は、「Disabled」に変更します
(画面見づらくてスミマセン…)
Archlinux-install-103.png


ファーストブートの無効化とブートデバイスの順番

ファーストブートとブートデバイスの設定を確認します。
画面上部のメニューから「Boot」を選択します。
「Boot」画面中程の「Fast Boot」が「Disabled」になっていることを確認します。
「Disabled」になっていない場合は、「Disabled」に変更します

次に「起動順」の確認です。
「Boot」画面下部の「Boot Option Priorities」の順番で、「Boot Option #1」にUSBメモリーが来るように設定します。
(画面はUSBを刺さずに取ったので、USBメモリが表示されていません…スミマセン)
Archlinux-install-104.png


保存して起動

最後に「F4」キーを押して、保存してメニューを終了させます。


USBから起動

UEFIのメニューを終了すると、起動が始まります。
起動すると、以下の画面が表示されます。
この画面で「Arch Linux archiso x86_64 UEFI USB」を選択します。
Archlinux-install-004.png

しばらく真っ黒な画面が続きますが、根気よく待ち続けます…。
しばらくすると、以下の画面が表示されます。
Archlinux-install-005.png

この状態はいわゆる「ライブ起動(インストール無しで起動)」の状態です。
この状態から、インストールしていきます。

インストール

キーボード設定

今の状態は「英字キーボード」になっています。
英字キーボードを使用している人はそのままでも良いですが、日本語キーボードを使用してい人は記号の入力で手間取るので、日本語キーボードに切り替えます。
以下のコマンドで選択できるキーボードの一覧を表示することが出来ます…(一覧見たからなんなんだって感じですが…)。

ls /usr/share/kbd/keymaps/**/*.map.gz

キーボードのロードは以下のコマンドを実行します。

loadkeys jp106

UEFIかどうか確認

LattapnadaはネイティブUEFIなのでこの作業は不要です…。

ls /sys/firmware/efi/efivars

このコマンドでnot foundにならなければ「UEFI」で起動されています。

パーティション作成

以下の手順はまっさらなHDDにインストールする手順になっちゃってます。
パーティションが作成済みの場合は、パーティションを削除してから作業してください。

まず、以下のコマンドでデバイス名を確認します。

fdisk -l


こんな感じで、表示されます。(ちょっと表示が違うかもです…)

ディスク /dev/mmcblk0: 64 GiB, 68719476736 バイト, 134217728 セクタ
ディスク型式: HARDDISK        
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト

大概「/dev/mmcblk0」になっているかと思います。


以下のコマンドで「/dev/mmcblk0」にパーティションを作成していきます。

fdisk /dev/mmcblk0


「fdisk」コマンドは対話型で起動します。
操作の一覧は「m」で見ることが出来ます。

Command (m for help): m

Help:

  DOS (MBR)
   a   toggle a bootable flag
   b   edit nested BSD disklabel
   c   toggle the dos compatibility flag

  Generic
   d   delete a partition
   F   list free unpartitioned space
   l   list known partition types
   n   add a new partition
   p   print the partition table
   t   change a partition type
   v   verify the partition table
   i   print information about a partition

  Misc
   m   print this menu
   u   change display/entry units
   x   extra functionality (experts only)

  Script
   I   load disk layout from sfdisk script file
   O   dump disk layout to sfdisk script file

  Save & Exit
   w   write table to disk and exit
   q   quit without saving changes

  Create a new label
   g   create a new empty GPT partition table
   G   create a new empty SGI (IRIX) partition table
   o   create a new empty DOS partition table
   s   create a new empty Sun partition table


今後主流になる可能性が高いGPTでパーティションテーブルを作成します。
GPTでパーティションテーブルを作成する場合は「g」を入力します。

Command (m for help): g

Created a new GPT disklabel (GUID: 2FA51CB3-DEF4-6645-9B9B-26EA9C143903).


次にパーティションを作成していきます。
Windowsの場合はこだわりが無い限り、パーティション分割はしないものですが…
Linuxでは普通にパーティション分割します。

以下のパーティション分割は、初心者向けになっています。
こだわりがある方は、自由に分割して良いかと思います。

今回は以下のパーティション作成します。

/dev/mmcblk0p1
EFI用パーティション(512MByte)
/dev/mmcblk0p2
システム用パーティション(64GByte - 512MByte - 4GByte)
/dev/mmcblk0p3
スワップ用パーティション(4GByte)

まず、UEFI用のパーティションを512MByteで作成します。
パーティションの作成は「n」で行います。

Command (m for help): n
Partition number (1-128, default 1):
First sector (2048-134217694, default 2048): 
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-134217694, default 134217694): +512M

Created a new partition 2 of type 'Linux filesystem' and of size 512 MiB.

次に、システム用パーティションを「残りの容量 - 4GByte」で作成します。

Command (m for help): n
Partition number (1,3-128, default 2): 
First sector (1050624-134217694, default 1050624): 
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (1050624-134217694, default 134217694): -4G

Created a new partition 1 of type 'Linux filesystem' and of size 59.5 GiB.

最後に、スワップ用パーティションを4GByteで作成します。

Command (m for help): n
Partition number (3-128, default 3): 
First sector (125829120-134217694, default 125829120): 
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (125829120-134217694, default 134217694): 

Created a new partition 3 of type 'Linux filesystem' and of size 4 GiB.

それぞれの目的に合わせてパーティションタイプを設定します。
設定できるパーティションタイプは「l」で確認することが出来ます。
リストから抜ける場合は「q」を押します。


「/dev/mmcblk0p1」はUEFI用パーティションなので、「EFI System」を設定します。
パーティションタイプの設定は「t」で行います。

Command (m for help): t
Partition number (1-3, default 3): 1
Partition type (type L to list all types): 1

Changed type of partition 'Linux filesystem' to 'EFI System'.

「/dev/mmcblk0p3」はスワップ用パーティションなので、「Linux swap」を設定します。

Command (m for help): t
Partition number (1-3, default 3): 3
Partition type (type L to list all types): 19

Changed type of partition 'Linux filesystem' to 'Linux swap'.

「/dev/mmcblk0p2」を設定していませんが、デフォルトで「Linux File System」なので特に変更しません。

最後に、これまで設定した内容をHDDに書き込みます。
HDDへの書き込みは「w」で行います。

Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.

フォーマット

各パーティションを利用できるようにするために、フォーマットしていきます。
使用目的によって、フォーマットのやり方が異なります。

UEFI領域のフォーマットは、以下のコマンドで、FAT32にフォーマットします。

mkfs.fat -F32 /dev/mmcblk0p1

システム領域は以下のコマンドで、ext4にフォーマットします。

mkfs.ext4 /dev/mmcblk0p2

スワップ領域は以下のコマンドで、swap領域に設定します。

mkswap /dev/mmcblk0p3
swapon /dev/mmcblk0p3

マウント

フォーマットが終わったら、HDDをマウントします。
ここはAcrhLinuxのインストールガイドに則り、以下のコマンドで「/mnt」にマウントします。

mount /dev/mmcblk0p2 /mnt

UEFI領域は「/mnt/boot」にマウントします。

mkdir /mnt/boot
mount /dev/mmcblk0p1 /mnt/boot

システムクロックの設定

よくわからないのですが…www
システムクロックの設定をします。
(ntpを使用するように設定しているのかな?)

timedatectl set-ntp true


ミラーサイトの設定

「/etc/pacman.d/mirrorlist」を編集して、ミラーサイトを設定します。
どうやらデフォルトで「nano」が入っているようなので、nanoで編集します

nano /etc/pacman.d/mirrorlist

すごい量が表示されるかと思います。
日本のミラーサイトは3つ登録されていますので、それを最上位(ファイルの先頭)に移動します。


プロキシが必要なら設定

プロキシ配下でインストールしている場合は、ここでプロキシの設定をしておきます。
以下のコマンドで、プロキシの環境変数を設定します。

export HTTP_PROXY=[userid]:[password]@[host]:[port]
export HTTPS_PROXY=[userid]:[password]@[host]:[port]
export http_proxy=[userid]:[password]@[host]:[port]
export https_proxy=[userid]:[password]@[host]:[port]

[userid][password][host][port]はそれぞれ、実際の値に置き換えてください。
パスワードやユーザーIDに「@」が含まれる場合は「%40」に置き換えます。
(その他記号も置き換える必要があります。詳しくはググってください)

ベースシステムのインストール

ようやくインストールです。
以下のコマンドを実行して、HDDにArchLinuxをインストールしてください。

pacstrap /mnt base linux linux-firmware

エラーになった場合

リポジトリのキーが古い場合、pacstrapでエラーになることがあります。
(特に古いisoを使用している場合だと思います)


その場合以下のコマンドを実行して、リポジトリのキーを最新化してからpacstrapしてみてください。

pacman -Sy archlinux-keyring

システム設定

fstabの作成

以下のコマンドを実行して、システム起動時のパーティションマウントを設定します。

genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab

この作業で、再起動後「/dev/mmcblk0p2」がルートディレクトリになります。

一時的にルートディレクトリを変更

この後の設定のために、ルートディレクトリを変更します。

arch-chroot /mnt

エディタのインストール

以下のコマンドを実行して、エディタをインストールします。

pacman -S nano

タイムゾーンの設定

以下のコマンドを実行して、タイムゾーンを設定します。

ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
hwclock --systohc --utc

ロケールの設定

「/etc/locale.gen」を編集して、利用するロケールを選択します。
「nano」で「/etc/locale.gen」を開いて、「en_US.UTF-8 UTF-8」と「ja_JP.UTF-8 UTF-8」をコメントアウトします。

nano /etc/locale.gen

編集後、以下のコマンドを実行して、ロケール等を反映します。

locale-gen
echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf
echo KEYMAP=jp106 > /etc/vconsole.conf

ホストネームの設定

以下のコマンドを実行して、ホストネームを設定します。

echo [hostname] > /etc/hostname

[hostname]は実際に合わせて置き換えてください。

また、以下の様に「hosts」ファイルを編集します。

nano /etc/hosts

内容は以下のとおりです。

127.0.0.1	localhost
::1		localhost
127.0.1.1	[hostname].localdomain	[hostname]

rootパスワードの変更

rootアカウントのパスワードを変更します。

passwd


マイクロコードのインストール

LattepandはIntelのCPUを使用しているので、以下のコマンドを実行してマイクロコードをインストールします。

pacman -S intel-ucode

GRUBのインストール

以下のコマンドを実行して、GRUBブートローダーとEFIブートマネージャーをインストールします。

pacman -S grub
pacman -S efibootmgr

また、以下のコマンドでArchLinuxをGRUBに登録します。

grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot --bootloader-id=boot

(bootlorder-idをbootに修正しました)

以下のコマンドを実行して、GRUBの設定ファイルを生成します。

grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

chrootから抜ける

chroot内の作業が終わりましたので、以下のコマンドで抜けます。

exit

アンマウント

「fstab」に設定済みなので、再起動後は「/mnt」のマウントが不要になります。
なので、「/mnt」を、以下のコマンドでアンマウントします。
(と言っても、再起動した時点でアンマウントされるのですが…)

umount -R /mnt

再起動

USBメモリを外したいので、再起動と言いつつ以下のコマンドでシャットダウンします。

shutdown -h now

USBメモリの取り外しと起動

シャットダウンしたら、USBの取り外します。
電源ボタンを押して、Lattepandaを起動します。

ログイン

ログイン画面が表示されたらログインします。
ユーザーIDは「root」で、パスワードはインストールで設定したパスワードです。

ネットワークの有効化

デフォルトではネットワークが自動で起動しないようになっています。
ネットワークを自動で有効になるように設定します。

先ずは以下のコマンドを実行してNICのデバイス名を取得します。

ip a

こんなふうに表示されるかと思います。

1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    inet 127.0.0.1/8 scope host lo
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 ::1/128 scope host 
       valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s20u4: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
    link/ether 00:e0:4c:36:be:7f brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 192.168.56.11/24 brd 192.168.11.255 scope global enp0s20u4
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 scope global dynamic mngtmpaddr 
       valid_lft 86391sec preferred_lft 14391sec
    inet6 fe80::2e0:4cff:fe36:be7f/64 scope link 
       valid_lft forever preferred_lft forever
3: wlan0: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000
    link/ether 18:bb:26:a9:a1:0e brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

「lo」じゃないほうがデバイス名です(この場合「enp0s20u4」です)。

そしたら以下のコマンドで、定義ファイルを作成します。

nano /etc/systemd/network/enp0s20u4.network

ファイルの中身は以下のとおりです。


【DHCPの場合】

[Match]
Name=enp0s20u4

[Network]
DHCP=ipv4
DNS=8.8.8.8
DNS=8.8.4.4


【固定IPの場合】

[Match]
Name=enp0s20u4

[Network]
Address=192.168.56.11/24
Gateway=192.168.56.1
DNS=8.8.8.8
DNS=8.8.4.4


systemd-networkdは「/etc/resolv.conf」を書き直しせず、「/run/systemd/resolve/resolv.con」を書き直します。
なので、「/etc/resolv.conf」をリネームして、「/etc」に「/run/systemd/resolve/resolv.con」のシンボリックリンクを張ります。

コマンドは以下の通りです。

ln -s /run/systemd/resolve/resolv.conf /etc/resolv.conf


設定が完了したらsystemd-networkdとsystemd-resolvedを起動&有効化します。

systemctl start systemd-networkd
systemctl start systemd-resolved
systemctl enable systemd-networkd
systemctl enable systemd-resolved

参考サイト

インストールガイド - ArchWiki
ArchLinuxのインストール(3つのブート方式ごとの設定) - Qiita
パーティショニング - ArchWiki
Arch LinuxをVirtualBox上にインストール - Qiita
VirtualBox の UEFI で Ubuntu が起動しない - mattintosh note