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LattepandaにDebian9.9をインストール

2019年7月23日 (火) 14:12時点におけるRin-scrooge (トーク | 投稿記録)による版

<amp/> 使用したLattepandaは「4G/64G」です。 「2G/32G」の場合、UEFIが32bitの場合があるそうです(「最近出荷されたものは64bitになっている」とフォーラムには記載されていました[1])。 その場合は、別途対応が必要になります。

Debian9.9のダウンロード

イメージの選択1

まずはDebianのサイトに行って、「ネットワークインストール」または「CD/USB ISOイメージ」をクリックする。(ネットワークが接続できる環境であれば前者、スタンドアロン?であれば後者を選択)

…って言っても、スタンドアロンでインストールしたこと無い…

 

(以降は「ネットワークインストール」を選択した前提で…)

イメージの選択2

LattepandaのCPUはAtom(intel系)なので次の画面では「小さなCDまたはUSBメモリ」の「amd64」をクリックしてISOファイルをダウンロードする。
(amdになっているのは気にしない…)
 

インストールメディアの準備

今回はインストールメディアにUSBメモリを使用しました。

  1. ISOファイルをUSBに展開する
    適切な表現かどうかはおいといて…ISOファイルをUSBに展開する。
    私の場合、WindowsPCでツールを使用した。ツールは「Rufus」を使用しました。
    (手元にツールが無いので説明は割愛します…ググってください…すみません…)

  2. Lattepandaに差し込む
    USBポートが3つあるのはありがたい(他2つにはキーボードとマウスをつなぐ)

UEFIの設定の確認

イメージ取れてないので、いつか更新します(写真になりますが…)。
私の場合はブートデバイスの設定以外は問題ありませんでした…。
(LattepandaのドキュメントにBIOSのアップデートと載っていますが…やらなくても問題なさそうです…)
最低確認しなければならないのは…
「セキュアブートが無効になっていること(Debian9.9はセキュアブートに対応していない)」
「ファストブートが無効になっていること」
「ブートデバイスの順番をUSBメモリ→eMMCに変更する」の3つです。

電源の投入

Lattepandaのドキュメントにも記載されていますが、USB電源を接続後、「赤のランプが消えてから」電源ボタンを長押しします。

UEFIのメニューに入る

UEFIのメニューに入るには、パンダのロゴが出る前から「delキー」を連打してください。
すると以下のような画面が表示されます。
 

セキュアブートの無効化確認

左右の矢印キーを使用して、画面上部のタブから「Security」を選択します。
 
そこから上下の矢印キーを使用して「Secure Boot menu」を選択状態にして、Enterキーを押します。
すると、以下のような画面が表示されます。
 
この画面で「Secure Boot(画像見づらくてスミマセン…)」が「Disabled」になっていることを確認します
もしなっていない場合は、上下の矢印キーで「Secure Boot」まで移動してEnterキーを押し、「Disabled」を選択します。

ファストブートの無効化確認

左右の矢印キーを使用して、画面上部のタブから「Boot」を選択します。
 
「Fast Boot」の項目が「Disabled」になっていることを確認します。
もしなっていない場合は、上下の矢印キーで「Fast Boot」まで移動してEnterキーを押し、「Disabled」を選択します。

ブートデバイスの順番の変更

左右の矢印キーを使用して、画面上部のタブから「Boot」を選択します。
 
画面下部の「Boot Option Priorities」で、(サンプル画面には出ていませんが…)
「#1」をUSBデバイス、「#2」をeMMC(もしかしたら「Windows10」とか表示されているかもです)に変更します。

保存してメニューを終了する

メニューから「save and exit」を選択、または「PF4キー」を押し、「Yes/No」で「Yes」を選択

Debian9.9のインストール

LattepandaのUEFIメニューを抜けるとインストール画面が表示されます。

初期設定?

  1. インストール方法?の選択
    「Graphical Install」か「Install」を選択します。
    どちらも入力項目は同じです。ここでは「Install」を選択した場合を説明していきます
     

  2. 言語の選択
    使用する言語を選択します。
    このサイトを見ている人は、おそらく日本人なのでほとんどの人は「Japanese - 日本語」を選択します。
     

  3. 場所の選択
    住んでいる場所を選択します。多分、時間の設定に関わる選択です。
     

  4. キーボードの設定
    日本語キーボード(いわゆる109キーボード)を使用している人は、「日本語」を選択します。
    それ以外の英語キーボード等を使用している人は、該当するキーボード?を選択してください。
     

ネットワークの設定

  1. ホスト名の設定
    ホスト名(Windowsで言うところのコンピューター名)を入力します。
    デフォルトで問題ない場合は、そのままエンターキーを押します。
     

  2. ドメイン名の設定
    ドメイン名を入力します。外部に公開する人以外は、空白で問題ありません。
    外部に公開する人は…取得したドメイン名を入れるのかな?
     

ユーザーとパスワードのセットアップ

  1. rootユーザーのパスワード設定
    rootユーザーのパスワードを入力します。
    画面にも書かれていますが、何も入力しないと、後で設定するユーザーに「sudo」権限が付与されます(正確には「sudo」ユーザグループに追加される)。
    入力した場合は絶対に忘れないようにしましょう。
    また、rootユーザーはすべての権限が付与されているユーザーです。安易なパスワードを設定して、不正にログインされないようにしましょう。 

  2. rootユーザーのパスワード再入力
    rootユーザーのパスワードを再入力します。
    全画面で入力しなかったときは、ここでも入力せずにエンターキーを押します。
     

  3. 新しいユーザーのフルネーム設定
    新しいユーザーの本名(フルネーム)を入力します。
    ここで入力するフルネームは、ログイン画面で表示される文字列になります(ログインユーザーではありません。あくまでも表示だけです)。
    フルネームと言っても真面目にフルネームを入力する必要はありません。
    ニックネームなどでOKです。
     

  4. 新しいユーザーのアカウント名設定
    あなたのアカウントのユーザー名を入力します。
    いわゆるログインユーザー名です。
     

  5. 新しいユーザーのパスワード設定
    新しいユーザーのパスワードを入力します。
    ログインパスワードになります。
    パスワードを忘れても、rootのパスワードを覚えていればどうにかなりますが…
    rootのパスワードを設定しなかった場合は、このユーザーがrootと同等の権限を持つことになります。
    rootのパスワードと同様に、忘れないように、また安易なパスワードを設定しなようにしましょう。
     

  6. 新しいユーザーのパスワード再入力
    パスワードを再入力します。
     

ディスクのパーティショニング

  1. LVMや暗号化の設定
    LVMや暗号化の選択をします。
    よくわからない場合は「ディスク全体を使う」で良いかと思います。
    場合によって「空き領域全体を使う」という選択肢が表示されます。
    マルチブートを使用しない限りは「ディスク全体を使う」で問題ないかと思います。
    LVMは複数のハードディスクにまたがってパーティションを作成できる機能…みたいです。
    LattepandaのeMMC(いわゆる内臓ディスク)だけにインストールする場合は、「ディスク全体を使う」を選択することになります。
    (やらなかったけど…これ、外付けHDDをつないでたらLVMで1つのパーティションにできたのかな?)
    暗号化はその名のとおりです。
     

  2. ディスクの選択
    パーティショニングするディスクを選択します。
    下のイメージでは1つしか表示されていませんが、LattepandaにUSBメモリを刺してインストールしていると、eMMCとUSBメモリの2つが表示されます。
    インストール先はeMMCです。
     

  3. パーティショニング機構の選択
    パーティショニング機構を選択します。
    よくわからない場合は「すべてのファイルを1つのパーティションに(初心者ユーザには推奨)」で良いかと思います。
     

  4. 確認1
    「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択します。
     

  5. 確認2
    書き込みするかの確認です。
    問題なければ「はい」を選択します。
     

パッケージマネージャの設定

  1. DVDの検査の確認
    ネットワークにつながる環境なら、「いいえ」で問題ないかと思います。
     

  2. アーカイブミラーの地域を選択
    特にこだわりが無いなら「日本」で問題ないです。
    基本的には、住んでいる地域と同じものを選びます。
     

  3. アーカイブミラーの選択
    特にこだわりが無ければ「ftp.jp.debian.org」で問題ないです。
    このアーカイブミラーは「Debian JP Project」が運営しているミラーサイトになります。
     

  4. プロキシの設定
    プロキシ経由で外部(インターネット)にアクセスする場合は設定します。
    一般的な家庭においては、ほぼ関係ないはずです。
    (いや…Debianを設定しようとしている時点で、自前プロキシを立ててる可能性もあるか…)
    よくあるのですが…ユーザーIDやパスワードに「@(アットマーク)」を使用している場合は「%40」にエスケープ(書き換えて)設定します。
     

popularlty-contest の設定

  1. 統計の情報送信
    どちらでも…
     

ソフトウェアの選択

  1. ソフトウェアの選択
    「Debian デスクトップ環境」と「標準システムユーティリティ」にチェックを付けた状態で、その他は必要に応じてソフトウェアを選択します。
    デスクトップは好みのものを…私は「GNOME」を選択しています。
    外部接続する場合は、「sshサーバー」を忘れずに…。
     

ハードディスクへの GRUB ブートローダーのインストール

  1. GRUBブートローダーをインストールするか
    複数のOSをインストールしている場合は注意してください。
    ブートローダーをインストールしていない(コンピュータを起動したときに、OSの選択画面が表示されない)場合は、「はい」を選択します。
     

  2. GRUBブートローダーのインストール先の選択
    GRUBをインストールするデバイスを選択します。
    画面では出ていませんが、Lattepandaであれば、「eMMC」が表示されているかと思いますので、それを選択します。
     

インストールの完了

  1. インストールの完了
    ここで、インストールのために刺していたUSBメモリを抜きます。
    抜いたらば「続ける」を選択してください。
    その後、自動的にマシンのクリーンアップを行った後、再起動します。
     

ログイン画面の表示(画面が真っ黒)

さて…以下のような正しくログイン画面が表示されたでしょうか?
上記の手順に従ってインストールすると、真っ黒な画面が表示されるかと思います(マウスを動かすとカーソルは見ることができます)。
 

慌てずに「ウインドウズキー+p」を押してみてください。
ログイン画面が表示されたかと思います。

何がおきているかというと、LattepandaにはHDMI以外にもう一つディスプレイを接続するところがあります。
そちらがプライマリディスプレイになっており、HDMIがサブディスプレイになってしまっています。
UEFIで設定を変えられるのですが…設定を変更しても変わってくれません(少なくとも私の環境では…)。

これが結構煩わしいので、私はGNOMEから「プライマリディスプレイを無効」にして、「ユーザーを自動ログイン」にしています。

脚注